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ただただゾルクがいなく…
2017年01月24日
ただただゾルクがいなく…
ただただゾルクがいなくて淋しい。
ゾルクは
人がそこまで好きではないし、
マイペースでシンプルなものだけを求める犬でした。
秘密が好きで
覚悟が好きで
持っているものだけで生きている犬でした。
私とゾルクは交わることができない関係性で
それがまたお互い心地よい距離感でした。
ゾルク、だけどそれは私が最後の最後まで気づかなかった間違いだったね。
ゾルクは私の腕の中をえらんで逝きました。
ゾルク、その瞬間ゾルクは
私を守り抜いた立派な表情の中に赤ちゃんのようなやわらかい温もりを見せたよね。
初めてゾルクを抱いた14年前と同じ感触だったよ。
ゾルクはただ14年間私の犬でいてくれた。
その時間はゾルクが私という人間を知って気づき上げてくれたカタチなだけ。大きな大きなゾルクの愛だったんだと強く強く感じました。
ただそれだけだっんだと気づきました。
ゾルクは私をよくよく知っていた。
ゾルクはステージ4、末期の腎不全で
心臓肥大で尿毒症も発生していたのに一日10分の点滴だけで
何も変わらない日常を過ごしていました。
7月に余命数時間でもおかしくないと言われた時も、この半年も最後の最後までゾルクは自分のことは自分でできる素晴らしい犬でした。
飼い主に弱さを見せない強く犬らしい犬でした。
1月11日、夜の散歩へ行こうとゾルクが私を誘いました。
家族みんながそれぞれ自分のペースで歩く
この時間がゾルクも私も大好きだった。
この日もゾルク は昨夜と変わらず立派な足取りで私の隣を歩いていました。
ちょうど半分ほど歩いた時、
様子がおかしいと気づく間も無く月空の下でゾルクは横になりました。
倒れたのではなく、横になりました。
リラックスした表情で眠ろうとするゾルクを家に帰ろうと抱き上げた私にゾルクは最後の心臓の音を聞かせてくれた。
抱き抱えた胸の中で、私の心臓と重なるように最後の音を私にくれました。
最高に優しかった。
月の光に導かれるように綺麗な空の下でゾルクは眠りにつきました。
一瞬の奇跡でした。
素晴らしすぎる最高の幕引きでした。
ゾルク、ゾルクの生き様が誇らしすぎて
今はまだありがとうと言う言葉でさえとてもぢゃないけど罰があたる気がしているよ。
ゾルクに出会うまでの24年間、
出会ってからの14年間。
それからゾルクが選んだお星様に私が入るその日まで
私が生まれて死ぬまでの、その全ての年月の愛を
ゾルクだけに捧げます。
ゾルク、お前のようになれたらな
Posted by summer time at 17:32│Comments(0)
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